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性格そのままにまったりだらだらと。。。日常生活を綴っています
ここ何日か、気分が重く「どよーん」としてるのは、すべてこの本のせいです。

『半島を出よ』幻冬舎の創立11周年記念特別書き下ろし作品です。

読み始めて、「生きていくのが嫌になる」気分で、
上巻を読むだけで1週間たっぷりかかった。

舞台は2010年の福岡。

日本は2007年に超インフレに陥ります。
アメリカのイラク戦争のつけがまわってきて、
日本は官僚中心からの構造改革も消極的で、改革は中途半端に終わり、
ATMの引き出しの制限がおこなわれ預金封鎖。
円は紙切れになり、消費税は17.5パーセント。
失業者もホームレスも急増。

と再来年の日本は、すごく暗い。
現実離れした話でなく、結構、現実として捉えられる話です。
読み始めて、気分はどよーん、働くのも馬鹿らしい、何もかも嫌になる気分。
いつも楽しく笑って生活という私には、とても耐えられそうにはない。
うまくこの時代を切り抜けていけるかしら。

おまけに、舞台となる2010年に、日本から切り離された福岡は北朝鮮に占領される。
北朝鮮兵士の残虐さは目を覆うばかり。
夜うなされそう。残酷ものは一番苦手です。

作者・村上龍は、いいとこ突いてきてます。
現実味があって、危機管理対応能力のない官僚や政治家。
実際こんなことがあったら政府やマスコミって
こんな馬鹿な対応しか出来ないだろうと、
誰もが考えられる対応でそこを否定してくれない。

だからなお読んで暗い気分になります。
上巻読み終わっても、下巻まで読み終えるのにはかなりの忍耐が必要です。

もうひとつ感想
もしかして作者、村上龍は北朝鮮のスパイで
日本の対北朝鮮強硬派に
「北朝鮮は怖い国だから、日本はこっちの言うこと聞いてりゃいいんだよ」
というメッセージなのかと…

いえいえ、これは考えすぎです。(^^ゞ

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無題
つい先日、「希望の国のエクソダス」を読んだのですが、私は村上龍にもうついていけません・・・って思っちゃいました。つまらないということではなく、あまりにもリアルすぎて、精神的に引きずられちゃうんですよね〜。読後はしばらくどんよりと落ち込んでいました。

でも、「半島を出よ」は誰かに借りられたら、やっぱり読んでしまいそう。で、やっぱり激しく落ち込んでしまうのだろうな・・・。

村上龍スパイ説はありかも!
もしくは、あまりにも未来を予測する小説を書くので、宇宙人かとも思っていますが・・・。(笑)
りす URL 2005/12/13(Tue)23:27:59 edit
無題
りすさん、こんばんわ。

「希望の国のエクソダス」、私は未読です。
リアルすぎて疲れます。北朝鮮にもう、はむかう気力はありません。
momosuke URL 2005/12/14(Wed)00:29:42 edit
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