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今日の夕刊、ドミニカ共和国への入植者の裁判の記事がトップニュースでした。

いま図書館で借りて読んでいるのが『ゆりかごで眠れ』垣根涼介さんの最新刊です。
3年前に読んだ『ワイルド・ソウル』がとても面白かったので、『ゆりかご…』も借りました。


『ワイルド・ソウル』2003年8月

南米へ移住し、辛酸をなめた人間たちの復讐劇です。
移住者たちの過酷な生活は「アマゾン牢人」という言葉で充分表わされてます。

何ヶ月もかけて渡航し、帰るお金がないだけでなく、アマゾンの奥地に置き去りにされて
なすすべもないというひどい現状です。
それでも土地を耕そうとし、生活していこうとする入植者の生活は
「最低限の人間の生活」からもかけ離れていきます。
その中で成功者となった主人公たちが、
外務省や当時の関係者に復讐(というよりお仕置きかな?)していく様は痛快です。
この本を読んだ3年ほど前、ちょうど外務省のダメ振りが世間に出てきた頃だったから
なおさら面白く読めました。

新聞に載っているドミニカ移民の人たちもきっと同じような生活を強いられてきたんだろうと
思います。
「移民」ではなく、日本国の「棄民」で間違いありません。
「移民計画」は50年前の戦後の日本の現状から仕方なかったのか?
国の責任?移住の判断をした個人の責任?と考えさせられます。
行ったのは個人の責任かもしれませんが、現地での領事館の責任は?
ひどい現状を知った役人たちの責任は?
役人個人が悪いのか?国自体の責任なのか?
「移民」にどんな理由があろうと入植者は納得できない程の悲惨さです。

ストーリー自体は、
難しい話でなく、登場人物がとても魅力的で読み終わったあと「楽しかった」と思えました。
南米育ちの主人公に引き込まれます。
楽しいけど泣ける、私の好きな作品のひとつです。

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