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性格そのままにまったりだらだらと。。。日常生活を綴っています
父が亡くなる数日前、
食べたり飲んだりはしているものの
確実に量は減っていて、顔も死相が出てきたほど変わってきた。

呼吸器がついたその日

ゴルフ友達が面会に来られ、見送った後
帰る間際コーヒー飲みたいとか、フロスしてほしいと言われ
フロスをして、うがい、歯磨きして
いつもよりすっかり遅くなってしまって
仕事帰りの弟と久しぶりに顔を合わせた。

私が、もう帰るね と病室を出ると
病室の外まで送ってくれて
「日曜日にお父さんに聞いたばかりなんだけど
借金があるって、聞いた?」と言われ

「いやいや、知らない、借金?」

「借りてるんじゃなく、貸してる、200万」

「200万!」あまりの額に大きな声で「200万!」と叫んでしまった

弟から聞いた話を整理すると
・N氏は、3人兄弟で
 すでに結婚して家を出ている長女、N氏、N氏の妹といて
 現在は、母とN氏の2人暮らし

・お金を貸したのは妹で
 妹はずらかって現在行方不明らしい (真偽不明)

・借金のことをN氏は知らない
 母親は借金のことは知っているが、金額は知らない

・N氏は、話し方が子供っぽいため私は若いのかと思っていたら
 49歳お中年のおっさんである

・N氏と母は、生活保護を受給している

・借用書はある

ということだった。
母親の年金で暮らしてるのかと思ったら生活保護受給者か。
じゃあ返済可能なお金は持っていない
父を食い物にしてマルチで稼いだお金があるのに、生活保護ね。

借金の話を聞いてから弟がおばさんにいろいろ確認して
ここまでがわかったことらしい
弟は、またもや

「とにかくN氏は危険な人だから、N氏に安易にいったり詰め寄ったりしないで」と
くぎを刺されてしまった。

私もあまりのショックと、確実に近付いている父の死期を思うと絶望的になった
「とりあえずこういうことは兄さんに相談するほうがいい、
私もパニックで何も考えられない」と帰宅しました。

この日帰ったら21時廻ってしまい、さすがにクタクタ。
主人に大事な話があると言ったのに、夜中の2時に帰って来られて
借金の話をしたところ

「借りてるんじゃなくて貸してるんだったら、もういい
 あんな連中とこれ以上関わり合いになるな
 おやじのお金だから、好き勝手に使ったと思えばいい」と言われ



金額の大きさとショックと怒りで、結局一睡もできないまま
翌日、病院に行き
とりあえずまだ意識のあるうちに、話ができるうちに
父に詳細を確認しなければと
病室で父を問い詰めました。


「きょうはとても大事な話があるので、きちんと答えてください

私が初めて前の病院でN氏と会ったとき
お父さんがお金を貸したと言ってましたけど、それはなんです?」


「N氏の親父さんが死んだときに、葬式代を立て替えてほしいと頼まれた。
保険金が入ってすぐに返却してもらった」

「じゃあそのお金はもう返してもらってるのね」
「返してもらっている」

「では妹に貸してるってそれは本当? 妹とはどういう関係?
そういうお金貸すような関係?」

「そういう関係はまったくない」

「じゃあ弱み握られているとか、なにか脅されているとか」

「そういうこともまったくない」

「じゃあなんで200万貸してるの、妹失踪中でどうするつもり」

「ほかに何かサインとかしてない?
気づかないうちに借金背負わされたりしていない?」

父の話では
・人に金は借りていないしサインもしていないし借金はない
・おばさんにお金を頼まれて貸したりして返してもらっていて
・娘に貸してほしいと何度も頼まれて
・年金生活だから自分もお金貸すほど余裕がないと何度も断ったが
・自分は人がいいので貸してしまった
・妹が失踪中だと知らなかった
・自分もこんな状態だし、どうしろと言われてもどうしようもなく
 もう借金はしょうがない

とこんな感じで開き直られてしまった。
おまけに
N氏と毎日電話連絡取ってるんだからちゃんと言ってくださいと
言ったけれど
「母親もN氏も関係ない、悪いのは妹」

「おとうさん、これ典型的な詐欺でしょう
最初貸して、返す、貸して返す、信頼したところで最後にどろんって
これ犯罪者の一家ですよ」

「おばさんもN氏もいい人で、絶対悪い人じゃない
 だましたとか、そんなこと絶対ない
 あの人たちいないと、自分は生きていられないのに」


「こっちはお父さんの葬式代さえなくて困ってるのに
どうするんです?お金なかったら葬式だせませんよ」


「葬式は、積み立ててある」


「N氏の紹介で入った葬儀屋、あれ使えませんよ、
 すごく高い値段提示されて そんなの払うお金ないから、
 積み立てたお金も流すことに決めたんです。
 お父さんが積み立てたお金は全部無駄になったんです」

「そしたら、次男の貯金がある、それ使って葬式代に使ったらいい」

そこで私もぶちっと頭の線が飛んでしまい

「なにばかなこと言ってるんですか!
 あれはお父さんのお金でも、私たちのお金でも、三男のお金でもない
 あれは次男のお金でしょう。
 次男に何かあって大きなお金が必要になった時どうするんですか
 そのときのために貯金してあるお金でしょう
 親が子供のお金あてにするって、どこまで自分勝手なんですか」

「それしか方法ないから仕方がない」

もう、心のなかで、はじめて

「死ね、くずオヤジ」 と大声で叫んだ。

わたし、こんなにやさぐれた人間じゃなかったのに
この1ヶ月マイナスオーラ浴びすぎて、こんなすさんだ人間になってしまった。

「とにかく200万はもう長男がいいといっているので諦めますけど
 N氏に借金あることは伝えてください
 毎日連絡してるんだから」

「わたし毎日来てますけれど、お父さんは私が来るよりも
 N氏を信頼してN氏だけいてくれたらいいんですよね
 わたし、お父さんの態度にあきれました。
 今日はもう帰りますし、もうここに来ることもありませんので」
といって帰ろうとすると

「ちょっとまってちょっとまって
 来てくれな、毎日食べるもんも飲むもんもどうするの
 自分でもう何にもできひんのに」 って

結局自分のことか。

この日、本当にもう主人の父だしと親切心だして、
のこのここの1ヶ月病院に通っていた
自分にほとほとあきれて果て、
もうこの人のことはあきらめよう、ただただ早く死ねばいいのにと思ってしまった。

この日の帰り、もう頭痛くて脳梗塞とか顔面神経痛になりそうで
駅からいつもの整体院に予約の電話をし
帰りに飛び込みこみました。

そして翌日から亡くなる前日まで

「N氏に借金のこと電話で話してくれました?」
「してない、N氏は関係ないから」の繰り返しでした。

この借金の確認した日が、はっきり父が話せていた最後で
翌日以降、いままで全く昼寝しない父が
うとうとしている時間のほうが多くなり
話していても、半分は聞き取れなくなっていました。

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